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歯科医院開業の適齢期

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一般に歯科医が開業を考える年齢は、何歳くらいなのでしょうか。平均的な値から、開業に伴うストーリー、そして開業資金が貯まる年齢から、ご自身の場合を考えてみましょう。

統計から見る開業適齢期は40歳前後か

新型ウイルスにより従前と明らかに情勢が変わった令和二年以前、平成30年の医師・歯科医師のデータを見てみると、開業する人が増えてくる年齢は、約35歳~となります。

35、36歳で20%の人が開業します。歯科医師としての経験も豊かになり、市場に今何が求められているか、明確にイメージできる年齢といえるでしょう。そのあと50歳くらいまでに、およそ70%の歯科医師たちが開業します。

開業医全体の傾向を見ると、40代までに開業する人が50%と、半数と占めます。50代では少し遅いのかもしれません。これは歯科医師だけでなく、新しいことに挑戦する意欲というものが、50歳以上の年齢になると衰えてしまいがちなことも理由のひとつでしょう。

適齢期はひとまず「35歳」といえるか

歯科医は六年制の歯科大学・歯学部を卒業し、一年の実習期間を経て、実際に現場で患者を診るようになります。そこから10年、これが35、6歳という年齢です。人によって多少の幅はあれ、勤務医の道をとらないならば、「実務経験10年で開業」、これがひとつの目標とはなるでしょう。

開業の道を選ぶならば、30代になった頃から自院のイメージの練成や、直近になってからでは間に合わない部分を準備していかなければなりません。現実的なところでいえば、「自己資金の目処がついたので、意識するようになった」という人も多いように、後述する「開業資金」を大きな要素と見た開業ストーリーの場合でも、35歳前後は区切りとなりやすい年齢です。

個々の開業イメージ・ストーリーから考える適齢期

次に、どのようなパターンで開業する際、何歳が適齢期となるのか、それぞれのイメージやストーリーを仮に浮かべて考えてみます。

■親族の医院を継承する場合

両親や親族が歯科医院を経営しており、その医院を継承する。これも歯科医ではよくあるストーリーのようです。この場合、勤務医から開業医(継承医?)となる適齢期は、ほとんど問題にならないでしょう。

ただ仕事の引き継ぎの面から、共に同程度の業界の知見を持ち、円滑に意思疎通できることは、重要な条件といえます。参考程度の数字ですが、70代以降は年齢的に医院を譲渡する方が増えるようです。この年齢をひとつの目安に、継承の準備をしなければなりません。

■人生における転機のタイミングで開業する

結婚、出産、そして持ち家の購入。こういった人生における転機からも、開業を考える人も多いようです。特に30代40代で開業する歯科医師のみなさんからは、開業ストーリーとして、よく聞かれる理由です。

■歯科医師としての技量が身についてきた

35歳で経験10年、45歳で経験20年。大学を卒業し、最短で歯科医になった人は、年齢と共にその程度の十分な経験を身につけます。45歳ともなると、同業者の知人が開業した多くの例を見て、「自分はこうしよう」というビジョンを持ち、より現実的な収益の見込める歯科医院を作ることができるでしょう。同年代の開業医からリアルなアドバイスが聞けることも大きなメリットです。

同様の開業ストーリーとして、これくらいの年齢になり、周りが少しずつ開業を意識し始めたので、自分も、という方も少なからずいるようです。目指す医院の姿やコンセプトやターゲットは異なるでしょうが、共に開業のノウハウを共有し、歩んでいけることは、心の頼りとなります。仲間と一緒にセミナーに参加する歯科医師の姿も多く見られます。

■自己資金が貯まってきた

自己資金がどの程度あるか。これは歯科医院の開業において非常に大きな要素です。金融機関からの融資にも影響します。

自己資金は「1000万円」がひとまずの目標額です。歯科医院の場合、500万円でも開業できないことはないですが、1000万円あると金融機関の心証が変わり、多少大きめの融資も受けられやすくなります。機器を過不足なく一式揃えたいならば、1000万円です。

開業ストーリーとして、勤めるうち手元に1000万円ほどのお金が貯まったので、「ではそろそろ勤務医を辞して開業を」と考える人もいるようです。

「人生設計・経験・お金」でそれぞれの適齢期が決まる

開業は「ライフプラン・キャリア設計・マネー」だといわれます。この三つの要素が一致するタイミングで開業するのがベストである、と。これまで見てきた「ストーリー」の種類から綜合しても、確かにそう言えそうです。

ライフプラン。今後の人生においてどのような自分を思い描くか。キャリア設計、仕事をする上でどのようなことを望むか、経験からどんな事業を展開していくか。マネー、お金。

経験十分。そして仕事と共に人生を思い描くことができる。今後も積極的にセミナー等に参加し自らを高めていく意志があり、また自己資金も貯まっている。そのような歯科医師ならば、35歳という一般的な適齢期に縛られず、早めに、あるいはスロースタート気味に開業しても成功を目指すことができます。開業を考えたときに、「ライフプラン」こそ個々のイメージの差はあれ、これまでの経験と「キャリア設計・マネー」の条件が揃っていれば、それが適齢期とも言えるかもしれません。

開業は早ければ早いほど良いわけではありません。ただ、そのつもりなら常から準備は怠らず。歯科医師として十分な経験を身につけて、それぞれのタイミングで動くべし、です。

歯科開業の教科書
編集部

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歯科開業の教科書 運営事務局

歯科医院の開業と運営に携わる現場コンサルタントが歯科開業に関する「旬」な情報を現場目線でお届けします。

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