資金調達 ~④自己資金ゼロの開業方法~
2021.06.30

歯科医院の開業を考える上で悩ましいのが資金の問題です。特に自己資金の面では約1000万円の預貯金を地銀などに積み立て、信用を得て、その銀行から融資を受けるのが望ましいとされますが、容易なことではありません。
自己資金がないという理由で開業のベストタイミングを逸するのは惜しいことです。しかし、実は、自己資金ゼロでも歯科医院を開業する方法があることをご存知でしょうか。
目次
自己資金ゼロの開業モデル 売上を「ディーラーと折半」
歯科医院立ち上げの際には必ず器機一式などを導入するために、ディーラーとの付き合いが生じます。いわゆる専門業者の立ち位置も様々ですが、悪い言い方をすれば「ただ器機を買ってください、安くします」が従来のスタンスでしょうか。しかし近年はいっそう社会的な使命も高まる歯科医院の開業を支えるため、自己資金ゼロでも立ち上げから経営が軌道に乗るまで、器機のリースや費用面について、パートナー関係を築いて伴走するディーラーも少数ながら存在します。
仮にこのモデルを「ゼロ円歯科開業」と述べることにします。
「ゼロ円歯科開業」との契約はシンプルなものです。
「開業の場所選定から内外装工事、器機リース導入、経営のプロモーションまでゼロ円。その対価として売上を折半する。」
数々の歯科医院の開業実例を経験しているいわば歯科開業のプロから、成功する経営者目線の的確なアドバイスと立ち上げに伴う実務を、まさしくゼロ円(売上折半)で受けられる仕組み。将来的にはこのパートナーシップを解消し、独立することも可能です。
「ゼロ円歯科開業」のカラクリ
「ゼロ円歯科開業」のディーラーの何よりの美点は、「自己資金ゼロで開業できること」です。通常の開業コンサルとの付き合いでは、やはり、1000万円程度の預貯金があることは必須です。
歯科医院開業における1000万円の歯科医師のポケットマネーは銀行から融資を受けるための「信用」と、開業初期の資金繰りが難しい期間の「運転資金」に使われることになるのですが、通常の開業コンサルはその資金面についてサポートしてくれません。対して「ゼロ円歯科開業」は、売上を折半することを条件に、自己資金なしの開業を支えてくれます。
リスクも売上も折半のよくできた仕組み
「ゼロ円歯科開業」のモデルでは、歯科医師とディーラーが、リスク&リターンを共有することになります。開業に伴い生じる様々なお金の問題を実質ディーラー負担で歯科医師にテイクするわけですが、もちろんこの分は手元に戻して、ディーラーとしては自社の売上も作らなければなりません。つまり、歯科医院を成功させなければ、自社の経営が成り立たないのです。そういう意味では、歯科医院は成功率の高いビジネスモデルとはいえ、ディーラーも安くないリスクを背負っており、その分、必ず成功させるために、全力で開業をサポートしてくれます。
「ゼロ円歯科開業」サービスの内訳
自己資金ゼロで歯科医院を開業。「ゼロ円歯科開業」のディーラーによるサービスを受ける際、これから開業しようという歯科医師は、次のようなメリットを得ることができます。
自己資金、運転資金ゼロ
開業後の売上を折半する契約を結ぶことで、一般的に必要とされる歯科医院開業のための1000万円程度の自己資金(開業後、お金が循環するまでの運転資金)が不要となります。
リスクが半分になる
歯科医師を成功させることが「ゼロ円歯科開業」ディーラーの命。開業リスクを共有し合います。通常の開業コンサルや独立した個人での開業では、全責任が歯科医師となります。
場所選定、設備、運営支援
「どこで開業するか」「どのようなコンセプトで開業するか」「そのもとでどのような機器が必要か」「人事、法務、税務関連」。歯科医師は歯科治療のプロで、「ゼロ円歯科開業」のディーラーはこういった開業に伴うトータルサポート面のプロ。双方でリスクを共有し、またコンセプトイメージを共有し合うことで、場所を選定し、必要な器機を選定します。取り扱い実績の高い一般的なメーカーの場合、器機の割引率が高いのも魅力といえるでしょう。
また、煩瑣な運営面(人事、法務、税務)に関してもサポートが受けることができます。
「ゼロ円歯科開業」サービスの活用も前向きに
自己資金がないという理由で開業のタイミングをサスペンドし、そのまま機を逸してしまう勤務医も少なくないようです。500万円1000万円という自己資金を用意しても、必ず銀行から融資を受け、その額に利息をつけて返さなければなりません。それは売上折半というスタイルで「ゼロ円歯科開業」サービスも似ていますが、決定的な違いは、単なる融資と異なり「ゼロ円歯科開業」は、歯科医師にとって、実質、開業から成功までのトータルサポートがついた融資、ともいえる点です。その他、同グループ内の専門医に臨床の相談ができるなど、多くの立ち上げ実績があるディーラーならではの優れたポイントも多々あります。
パートナーシップの解消まで、売上は折半という形になり、あるいはその間、収入は不本意なものとなるかもしれません。しかし独立した後は、成功しきった形で自らの歯科医院というたいへん大きな資産が残ることになります。契約の関係上、失敗率は低く、将来性は高い方法での開業となるわけです。スキルも経験も十分、けれど自己資金の問題やその他の不安要素が残る場合は、「ゼロ円歯科開業」のディーラーに相談することも現実的な方途です。
歯科開業の教科書
編集部
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