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歯科開業のための設備・機材(見積もりの見方)

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歯科開業の設備・機材

ここでは機材・設備の見積もりの詳細について確認していきます。歯科医院の新規開業において、一般に機材・施設は1500万円~3000万円と言われますが、1500と3000というと2倍の差です。単に1500万円と言われて格安に見えても、その中を見ることを怠ってはなりません。

1ユニット500万円程度について

大きな部分を占めるのは、ユニットとX線撮影装置です。
ユニットは国産、外国産共に今はそこまで品質が変わらないといわれます。1ユニット500万円という価格が新品の状態ならばひとつの適正なポイント、目安です。ベーシックな部分を押さえて、その上に新しい機能が乗ってくると、ユニット単価は高くなります。歯科医師の目には不足に見えても、患者の目で見ると、見た目に古臭いものでなければ、特にユニットにこだわる心理はないでしょう。歯科医師として「どうかな」と思っても、あえて最新のものを購入する必要はないかもしれません。
X線撮影装置、今多くの歯科医院で使われているパノラマレントゲンならば、新品で1000万円はくだりません。CTならばもう少し高くなります。
ここまでで、すなわちユニットを何台持ち、レントゲンをどう選ぶかで、費用の8割程度が決定すると考えていいでしょう。すなわちユニット3台、パノラマレントゲンならば、2500万円が内訳となります。

しかし実際には、2000万円でユニット4台にCTまで手に入れたなどという開業医の話もよく聞かれます。これはある程度のコネクション、中古のもの、また格安商品を使ってのことでしょう。上述の内訳は、あくまでオープンにされている「一般的な情報」です。現実にはきちんと薬事認可が下りた100万のユニットもあります。そして手を尽くせば安いCTを手に入れることもできるでしょう。

機材・設備をどこまでも安く入手することは、ディーラーやコネクションを通せば、そこまで難しくありません。問題は、言うまでもなくその品質、パフォーマンスです。中古のものがすぐ壊れてしまっては意味がありません。ユニットに関しては国産のものを選ぶ歯科医師が多いのも、日本のメーカーのものの方が使いやすく、またアフターフォローがいいといった、経験面・心情面での具体的な理由があります。どちらかといえば安くつかせることにこだわるのでなく、自分の奮える資本の中で、最大のパフォーマンスが出せる機材・設備類を揃えるのが最良ではないでしょうか。

小型医療機器類の価格は

インスツルメント、歯科材料の初期コストは150万円程度と見ておくといいでしょう。この部分はあまり大きく上下しません。主にはユニットなどを選んだディーラーが共に見てくれる範囲です。ユニットや自院のコンセプトがある程度規定してくるので、担当者と一緒に2~3日という短時間でまとめて選んでしまうケースもあります。

何よりもっとも触る機会の多いものなので、勤務医時代によく手に馴染んだものと同じ製品を、という基準で選ぶ歯科医師が多いようです。そういう意味では迷いがありません。ここはコスト面を切り詰めるというよりも、使いやすさに相応の値段がついてくる、というイメージで考えるべきでしょう。

ソフトウェア

レセコンやカルテコンですが、こういったソフトウェア類には価格幅があります。患者とコミュニケーション管理ができるカルテコンとなると、やはり高額の設定です。従来のように必要最小限のものであれば、たとえばオールインワンで60万円といった参考価格が出ているものもあります。用途に左右される部分も多く、このあたりには市場価格、実勢価格というものが明示されていないため、さわりの部分のみ伝えてディーラーに問い合わせてみるといいでしょう。

ちなみにレセコンやカルテコンは、現今、いわばサブスクリプション的なサービス化もされています。電子カルテをはじめに、診察券も含めオールペーパーレスで月に5万円程度。保険、自費診療含めたカルテ管理、予約や患者カードなど顧客管理も含めて3万円など、こういったサービスもあります。
ただこれも上位機能を追求すると、かえって使いこなせなかったり、せっかくの性能を持て余したりするがあるので、「使いやすそうなものを」とディーラーに伝えて返ってきたアンサーを取るのが良いのではないでしょうか。

見積もりの内容、特約などに注意を

“その他、一式500万円。”
といった見積もりの表示があるとします。上述のような設備・機材から、取り残した部分を押さえようと思うと、確かにそれくらいになるでしょう。むろんユニットモニターやPCといった、わりあい高額なものもその中に入ります。また歯科医院といっても「お店」として来客者をあしらうための体裁を整える備品・設備(例:テレビ類など、詳細は「チェックリスト」からご確認ください)も当然ながら必要です。細々した部分はオフィス家具業者に一括で一般的なところを依頼するのもいいでしょう。それでまとめて500万円。

「しかし」という話がないでもありません。すべての見積もりにおいてそうですが、やはり細かい部分がどうという部分は、一ヶ月かけてでも細かくチェックすべきです。信頼できるディーラーからもらった見積もりでも尚、一ヶ月かけて、お金の面はきちんと確認してみてください。先述あえて「一式」「一括」という言葉を用いましたが、こういった「大きなくくり」の中に忍び込んでいる、隠れた額もあります。ただ、その部分はいわば当然ながらディーラーや各業者の利益の部分なので、今後のパートナーシップも考え含めて、知った上であえて見ないふりをすることも大事です(このあたりの感覚は、別頁「価格交渉」で詳述します)。
肝心なことは、見積もりの特約や期限といった部分です。すなわち、「見積もりのルール」です。ここを見逃してはなりません。歯科医院ではあまりないことですが、注意すべき特約の一般例として述べると、たとえば「償還請求権」というワードがあります。これは後日業者が債務者から資金を回収できなかった場合に、そちらで責任を負うように、という意味合いで、このように実質的に相手方(*この例の場合歯科医院です)が不利になるように見慣れない言葉を見積書の片隅に書いて、業者にとっては見た目を安く見せて実は長期的に見て高い見積書を作るケースもよくあります。
その他期限など、細かい端書をくれぐれも見落とされないようにしてください。「別途サービス料として10%頂戴します」「行政登録料として別に請求書を発行します」といった内容があれば、その中身について明確に問い合わせましょう。最終的に頼れるパートナーとして勤務医時代の同僚や先輩、そしてユニットなど大きな価格面の部分で関わったディーラーは、こうした部分でも適切な助言を与えてくれます。

歯科開業の教科書
編集部

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歯科開業の教科書 運営事務局

歯科医院の開業と運営に携わる現場コンサルタントが歯科開業に関する「旬」な情報を現場目線でお届けします。

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