歯科用CTを導入するならコンパクトかつ高精細～欲しいに届くおすすめ歯科機材3～
2022.05.10
歯の奥に隠れた虫歯や歯周病を肉眼で発見するのは、非常に困難です。口腔内の不具合を正確に処置するには、レントゲン撮影が欠かせません。患者様の主訴や治療内容に応じて、歯科医院では「パノラマレントゲン」と「デンタルレントゲン」の2種のレントゲン機材を駆使した診断を行います。しかしこれらの機材で撮影できるのは、口腔内の平面的な画像です。親知らずと顎神経の距離や、インプラント治療のために顎の厚みを把握するには、口腔内の立体的な情報が必要です。
そこで近年多くの歯科医院で導入されつつあるのが、「歯科用CT」です。CT、つまりComputed Tomographyとはコンピュータ断層撮影のことです。歯科用CTでは、医科用CTと同様に撮影部位を輪切りにした画像を取得することができます。さらに医科用と比べて短時間かつ少ない被ばく量で高解像度な撮影が可能なうえ、撮影に際して衣服の着替えや機材に横たわる必要がない、患者様の負担が少ない撮影機材です。
とはいえ、歯科医院の限られたスペースに大がかりなCT機材を導入するとなると、院内の間取りに少なからず頭を悩ませることになります。そこで今回は、歯科医院のニーズを熟知したタカラベルモントが提供する、省スペースなデザイン性と高精細な撮影性能を兼ね備えたCT診断装置「BEL-X（ベルクロス）」をご紹介します。
目次
歯科用CT診断装置 BEL-X
ベルクロスはレントゲン室の圧迫感をやわらげる、スッキリとした細身のデザインです。コンパクトでありながら、CT撮影はもちろんのこと、パノラマ撮影、パノラマ画像からデンタル画像の切り出しなど、多様な撮影機能で毎日の画像診断を助けます。さらに、直感的な操作性と正確な撮影性能が、スピーディーで患者様の負担を軽減する口腔撮影を実現しました。
レントゲン室に余裕を作るスマートなデザイン
部屋の角にフィットするベース形状が、デッドスペースを抑えるコーナー配置を可能にしました。スタッフの作業スペースを確保できるだけでなく、患者様に緊張感を与えにくいゆとりあるレントゲン室の演出にも貢献します。さらに、センサー部とチンレストの広い可動域が、操作性だけでなく入退出の動線確保もスムーズにしました。ベルクロスとデンタル撮影装置を並べて設置する場合は、最低寸法1,500×1,500㎜からご利用いただけます。※出入口の場所など諸条件により、最低寸法は異なります。
撮影までに時間をかけないアシスト機能
最適な撮影姿勢へ誘導する視線マーカー
パノラマ撮影に最適な、水平に近いフランクフルト平面の確保を助ける「視線マーカー」を搭載しています。撮影時の患者様の姿勢誘導をスムーズにします。
撮影の際、患者様にはチンレストに顎をのせ、バイトピースをくわえていただきます。この時、チンレストの正面にある視線マーカーを見ていただくことで、自然と撮影に適した姿勢を取っていただくことができます。
ストレスを感じさせない直感的なカメラ調整
患者様の正面・側面2方向からのカメラ画像は、タッチパネルでリアルタイムに確認できます。タッチパネルと撮影カメラは連動しているため、直感的なパネル操作でカメラ位置や撮影範囲の調整が可能です。患者様に体勢を調整していただくことなく、最適な撮影アングルを確保できます。
また、タッチパネル操作中はスタッフと患者様が90度の位置関係になります。リラックスしたコミュニケーションに理想的とされる角度が、患者様の不安を和らげます。
撮り直しリスクを下げる撮影精度と画像処理
最高80μ㎜まで細分化されたボクセルサイズとアーチファクト（画像の乱れ）の低減が、高精細なCT撮影を可能にします。視野範囲に合わせた複数の撮影モードが用意されているため、全顎を含めた広範囲から歯牙数本分のピンポイントな範囲まで、適切なボクセルサイズでの撮影を簡単に設定できます。いずれの撮影モードでも12秒、高速モードでは6.7秒という短時間の撮影で、患者様の撮影時の負担を和らげます。
さらに、3Dオートフォーカス技術がピント調整の難しいパノラマ撮影での撮り直しリスクを軽減しました。また、撮影情報は立体的なパノラマ3D情報として取り込まれるため、誤差5％以内の高い精度での距離計測を可能にします。専用のビューアソフトを使用すれば、撮影した画像は３Ｄボリュームレンダリング画像として表示され、任意の領域のアキシャル、コロナル、サジタルの断層画像を簡単に確認できます。
最後に
根幹治療など難症例の安全・正確な治療には、歯科用CTでの診断が欠かせません。院内にCTを持たない歯科医院の多くは、他のCT設備の整った医院での撮影後に治療を始めます。しかし患者様にとって、1度きりでも他院を受診することは、アクセスや診療時間との兼ね合いなど、予定外の負担となり得ます。患者様と歯科医院、双方にとってスムーズな治療計画のためにも、歯科用CTの導入をご検討されてはいかがでしょうか。
薬事情報
製品名：BEL-X
製造販売会社：タカラメディカル株式会社
| 販売名 | 一般的名称 | 番号種類 | 医療機器承認番号 | クラス分類 | 特定保守管理医療機器 | 設置管理医療機器 |
| ベルクロス BEL-X | デジタル式歯科用パノラマ・ 断層撮影X線診断装置 （アーム型X線CT診断装置） | 医療機器認証番号 | 230AGBZX00055000 | 管理医療機器 | 該当 | 該当 |
歯科開業の教科書
編集部
情報提供 タカラベルモント株式会社
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